秋まっさかりの兵庫県は砥峰(とのみね)高原に茅場(ススキ)の見学に行ってきました。
ここはススキの群生地として西日本屈指の高原。
映画「ノルウェーの森」や大河ドラマ「平清盛」「軍師官兵衛」のロケ地にもなった
“絵になる”由緒正しい高原だそう。
・
・
今回の目的は茅葺き民家の「茅」となるススキの茅場を見学することでしたが、
10月23日(日)に行われるススキ祭りの直前とあって、
見応えのある絵葉書のような景色が一面に広がっていました。
なんと90haもあるそうです!平日の日中でしたが、観光バスのツアーが組まれるほどにぎわっていました。
“茅葺き”の 茅 は固有名称ではなく、ススキや葦(よし)などの屋根葺き草材の総称。
このようなススキの高原があっても、屋根葺き材として使用する目的で育成されていないこともあるため、兵庫県下の物件であっても県外から茅を仕入れることも珍しくないそうです。
今後の活用の幅が広がる第一歩を思い描きながらの建築材料の“出身地”見学となりました。
これらススキが屋根葺き材として役目をはたすまでもうしばらく時間がかかりますが、屋根に納まるまで見届けたいと思います。
・
仕立建築舎 平賀
コメントをお書きください